第23章 ある日の居酒屋の会話【長編番外編】
「いやー、こうやって二人で飲むのって久々ですよね」
「俺の付き合いが悪い?あー…そう言われちゃうと…そうかもしれませんね。…あいつ、あなたと飲むって言うと怒るんで」
「すいません。けど、今日は何とか説得しましたから。そんな、拗ねないで下さいよ。ほら、お酒注ぎますから」
「そんなため息つかないでくださいよー。そんなに晋助のこと嫌いなんですか?」
「…何であんなのと付き合えるかって、ひどい言い草だぁ。そりゃ、好きだからあいつと付き合ってるんですよ。当たり前じゃないですか」
「…まぁ、そりゃ、あんな事されて、好きになるってのは理解され難いのかもしれませんね」
「もちろん、あなたのことも好きですよ?告白されたのも素直に嬉しかったです。優しいですし、頼りになりますし、こうやって飲んでる時も落ち着けますし」
「ははっ、照れてる。可愛いー」
「おちょくってませんよ。本心で言ってるんですから。そういう一面もあるんだなーって思って。何ていうか、俺の中では頼りになるお兄さんってイメージだったんで」