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【3Z】男子の本懐【R18/BL】

第20章 我慢厳禁【※女主】






「ずっと前から好きでした。付き合って下さい!」



柔らかな日差しが木々の隙間から白衣の男と女子生徒を照らす。
少女は頬を赤く染めながらも、勇気を振り絞り白衣の男に愛の告白をぶつけた。頭を下げる少女を男は驚いた目で見つめている。
しかしそれも当然の反応だろう。なんせ告白してきた相手は自分の教え子なのだ。
告白された男、坂田銀八は普段ダラけたとても教師とは思えない人間だがそこは教師。流石に生徒からの告白には戸惑っているのかもしれない。
少女は顔を上げ、真っ直ぐとした瞳で銀八の返事を待った。
その様子はまるで恋愛ドラマのワンシーンのように人の目には映っているだろう。


しかし、そんな甘い青春の一ページを過ごそうとしている少女、白水八雲の心境は、今の状況からは想像もつかないものだった。


うっはー!困ってる困ってる!
そりゃ困るわないきなり自分の生徒からこんな告白されたら!
けど違うでしょ?一番の困りどころはそこじゃないんでしょ?もっと大きな事に困ってるんでしょ!?
どうすんのかなーどうすんのかなー!


初々しく頑張って告白をした女子生徒を演じながら、心の中で興奮を抑えきれず叫んでいた。

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