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【3Z】男子の本懐【R18/BL】

第19章 なんてことはない





「なんてことはないんだ…」



消え入りそうな小さな声だった。


俺も、早くいい相手を見つけないとな。


窓から見える夕日を眺めながら、ぼんやりとそんな事を考える。
早く、あいつを忘れさせてくれる相手が欲しかった。あいつの代わりにこの穴を埋めてくれる、相手を。


目を閉じ、小さく鼻を啜った。まだ残る煙草の香りが鼻孔をくすぐり、鼻の奥がツンと痛んだ。

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