第17章 ホワイトデー
ちょっとやり過ぎたか…。
同じく恥ずかしさで熱くなった顔を手でパタパタと仰ぎながら八雲は授業がある教室へと廊下を歩く。
絶対戻ったら何か要求されるよなぁ。まさかあんなにホワイトデー期待されると思わなかったしな。
…まぁ、いいか。久々にあの人のああいう顔見れたし。
先ほどの銀八の反応を思い出し小さく笑いを零す。
ポカンとしちゃって、可愛いなーあの人。これならこういうイベントも悪くないかも。
さて、戻ったら次は何してあげようか
八雲は上機嫌になりながらホワイトデーの銀八へのお返しを考えた。