第16章 ある昼休み【長編番外編】
銀魂高校の平和な昼休み、[高杉一派]メンバーはいつものプレハブ小屋で暇を持て余していた。
この[高杉一派]、いわば不良グループであり学校では恐れられている。リーダーである高杉を先頭に武市、似蔵、万斉、また子…そして八雲。
「いやおかしいでしょ!」
くつろいでいたまた子が立ち上がりすぐさまツッコミを入れる。
「なんでしれっと混ざってるんスか!あんた関係ないでしょ!?」
また子が激しいツッコミをしながら指差す先には八雲。教師が当然のように不良グループと戯れているのだから当然のツッコミではある。
それでも八雲はどこ吹く風でヘラヘラと笑みを浮かべるだけだった。
「いやー、俺午後から授業なくってさ。仕事も特にないし此処で時間潰そうかなって」
そんな暇潰し程度で此処に来たのかと、また子は怒りが湧く。だが相手は一応教師、怒りを押さえ視線の先を高杉へと変えた。