第2章 アブノーマルカップル
「大丈夫じゃなかった…」
結局あの後も悩み続け寝不足の状態で待ち合わせ場所に立っている。
最悪だ…クマとか出来てないかな。沖田先輩の事だしバレたらからかってくるよ、絶対。あくまで自然にいつも通りでいよう。
にしてもちょっと早く着いちゃったな。待ち合わせまでまだ30分もあんじゃん。向こうはギリギリまで来なさそうだろうし…暇だな。
まぁゲームしてればすぐかと思いスマホをいじっていると、その5分後に沖田先輩が現れた。
「あれ…早いですね来るの」
「そりゃこっちの台詞だ。待ち合わせまでまだだいぶ時間あるだろぃ」
「え、いや…俺は…ほら、駅と家近いですから」
「そうだっけか?…まぁいいや。行くぞ」
「は、はい…」
さっさと歩いてしまう沖田先輩の後を追い自分も歩き出す。
けどまさかこんな早く待ち合わせに来てくれると思わなかったな。正直こういうのはギリギリか、遅れて来るイメージ勝手にあったし。俺と違っていつも通りだから分かんないけど、案外沖田先輩も楽しみにしてくれてるとか?
そう思っていいよね。きっと自惚れじゃなくて事実だよ。