第2章 アブノーマルカップル
どうしても疑ってしまい、なかなか返事をしない俺に沖田先輩は徐々に苛立ちを表す。
「嫌ならいい」
「あ、いえ!行きたいです!是非!」
「んじゃ、明日10時に駅前集合な」
そう言って手をヒラヒラとさせながら先輩は行ってしまった。
デートかぁ。付き合って3ヶ月になるけど、もしかして初めてなんじゃないか?
そう思うと緊張してくる。何着て行こう。いや、あんま張り切り過ぎると気取ってるって思われそうで嫌だしなぁ。…まぁ、家に帰ってから考えるか。
荷物を持ち直し、早足になりながら家へと急いだ。