第1章 爆裂ボーイズ
「ごめん。許して。ね?」
頬に軽くキスをし上目遣いで言えば、トシは赤い顔で小さく呟く。
「…お前ってホントズリィ」
許して貰えたようで俺は満足。また喧嘩なんて絶対ごめんだからね。満面の笑みを浮かべながら「ごめんね」と言うとトシも釣られて笑みを浮かべた。
「さっさと教室戻るぞ」
「はーい」
なんだかんだ言いつつ最後は許してくれるトシはやっぱり優しい。
けど甘え過ぎないようにしないとね。じゃないとまた今回みたいな喧嘩する羽目になっちゃうよ。次からは軽率な発言は控えよ。
そう心に誓いながら彼の横に並び保健室を後にした。