第10章 告白の言葉
昼休み、土方は3Zの教室で沖田、近藤、八雲のいつも通りのメンバーと一緒に昼食をとっていた。
「でさー、駅前の店で…」
楽しげに話すのは八雲。明るくいつもニコニコとしている八雲はムードメーカー的存在だった。
土方はそんな八雲の話を聞きながら黙って彼を見つめる。
「トシ聞いてる?」
「あ?あぁ…聞いてる」
首を傾げこちらをジッと見つめてくる彼に、小さく頷く。
澄み渡る空のように綺麗な青色の瞳で見つめられただけで、心臓が高鳴ってしまう。
人の気も知らねぇで…
自分の態度の不自然さでこの気持ちがバレてしまうのではないかと内心ヒヤヒヤする。