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【R18】放送室は防音だった

第1章 1-1 入部



創立6年目を迎える私の学校。
私は6期生としてこの学校に入学した。

パタパタと私の走る音だけが目新しい校舎に響く。

「っは…はっ….っ」

北校舎三階、隅に追いやられた重たい扉の部屋。
"放送室"、と書かれた扉を勢いよく開き

「すいません!初日から遅刻してしまって…っ」

集合は3:50。現在時刻4:05。

ぺこりと一礼し目に入ったのはたくさんの機材と4、5人の男子生徒。
ネクタイの色からして先輩だと思われる。

「入学したばっかりなんだからどうせプリント大量に配布されて終礼遅くなったんでしょ、それとも、迷った?」

クスクスと笑う青いネクタイの先輩のあまりに的確な推理に思わず目を丸くしていると(主に後者が正しい)

「あんまりいじめちゃかわいそうですよ先輩~。僕弱いものいじめとか好きじゃないですー。」

と、隣の黄色いネクタイの先輩がいう。


「…と、話をそらしたけど、自己紹介してもらってもいいかな。新入部員ちゃん?」
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