• テキストサイズ

ワールドトリガー【中・短編集】

第21章 酔い潰れ――成人たち


「よし!夏海の退院祝いだ!飲みに行くか!」

「東さんの奢り!?」

「ああ!」

「よっしゃー!」

東さんのこの言葉からこの話は始まる


「はっはっはっ!!夏海おもしれーな!」

『笑わないでよ!諏訪さん!』

「だってよ、告られてそいつに突き落とされるって漫画かよ!!」

『知らないよ!前もあったし!私何かした!?』

「夏海はなにも悪くないのにね」

『だよね!つつみん!!』

悪くないと言ってくれた堤に賛同し、いまだに笑っている諏訪の足を蹴った

「大丈夫か?夏海」

『はい、ヒビが入ってたぐらいなので』

心配そうに聞いてきた東に笑顔でそう答えると東は安心したように微笑んだ

「それにしても何回目だ?突き落とされるの」

『わかんない。多すぎて』

「うわっ、かわいそー!」

「モテるってのも大変だな」

「怪我さえなければいいんだがな」

聞いてきたのは太刀川だ
夏海の答に返してきたのは上から諏訪、木崎、風間だ

「何でこんなヤツがモテるんだか」

そして、二宮

『はぁ!?モテないからってわたしに当たらないでくれる!?二宮クン!?』

「俺だって別に女には不自由してねーよ」

その言葉に夏海は顔を歪めた

『うわっ!遊び人!!』

「遊んでねーよ!そもそも女なんて関係もったら彼女ぶってめんどくせーだろ」

そう言われ太刀川の方を見る

『たしかに、太刀川みたいになるのはダサすぎるよね』

「おい、夏海!ダサいってなんだ!!」

『じゃあ、今日大学でビンタされてたのは何?』

「………うっ…………」

言い淀んだ太刀川に全員の視線が突き刺さる

「太刀川そんなことしてるのか………!?」
「ダメだな、コイツ」
「この前は違う女だったな………」
「何やってるんだ………」
「まあ、太刀川だし………な?」

上から堤、諏訪、風間、木崎、東だ
東の言葉に全員がうなずく

太刀川はダメージを受けブツブツと机に向かって何かを言っていた

「相手の男はどうなったんだ?」

「忍田さんに絞られたか?」

『………いや、今回は忍田さんと唐沢さんにやられてました』

「唐沢さん!?あの人もやったのか?」

『内容はよく教えてもらえませんでしたけど、謝ってきた男が死にそうな顔してましたよ』

/ 345ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp