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ワールドトリガー【中・短編集】

第2章 素直――太刀川慶


後日談

『公平くん!

太刀川と付き合うことになったよ!』

バタバタとこっちに駆けてくる

「よかったっすね」

俺は夏海さんの頭を撫でた
その時すさまじい殺気が俺を襲った

「おい、出水………てめぇ誰の女に手を出してる」

太刀川さんの顔がものすごく怖い

「太刀川さん……いやこれはただのスキンシップで……」

『太刀川!!』

言い訳しようとすると夏海さんが太刀川さんに抱きついた

「夏海、あんまり男に触らせるなよ?」

『わかった!』

夏海さんはきっとわかってないと思うが返事をした
太刀川さんがお前わかってないだろ……というが急に黙りこむ


「夏海。俺のこと名前で呼べ」

『えっ!?』

それまで笑顔だった夏海さんの顔がたちまち赤くなる

『それは……』

「呼べ」

『で、でも………』

「出水は名前で呼んでるだろ?


頼む」

最後に太刀川さんは上目遣いで夏海さんを見た
さらに夏海さんの顔が赤くなる

『…………っ……………け………ぃ……』

「聞こえない」

『…………けい……』

夏海さんが泣きそうな顔で上目遣いをして名前を呼ぶ
すると今度は太刀川さんの顔がみるみる赤くなっていった

その恥ずかしさを消すためか強引にキスをした


(あ…………俺の存在忘れられてる……)

俺はその場を去った

二人のキスはその後もう少し続いた




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