• テキストサイズ

ワールドトリガー【中・短編集】

第67章 俺様――迅悠一


「夏海……」

『っ!』

悠一を叩く手を捕まれ、優しく名前を呼ばれたと思ったら顎を掬われた

ちゅっ

「俺……夏海が好きだよ。

けど、いざ夏海と話すと意地悪しちゃうんだよ」

『な、何よ、それ!』

「でも、本当に好きなんだ」

『そんなこと………今言わないでよ………!』

もう一度さっきよりも強く悠一の胸を叩く

「ごめん……」

でも、その行為ごと悠一に抱き締められた

「今までごめん夏海」

『悠一なんて………嫌いっ』

「じゃあ、嫌なら拒めよ」

そう言って悠一は顔を近づけてきた





本当に意地悪……


……拒めるわけないじゃない………


………本当はずっと



……大好きだったんだから……








晴れた空の下、二人の影が重なった




/ 345ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp