第55章 ちょっと休憩7(完結)
そして、両部隊とも準備を整えていった
A級1位と3位の戦いということで噂は一気に広がり、観客で溢れ返った
主に正隊員が多く、訓練生は一割ほどしかいない
「うわー、人多いな」
「……」
「んな嫌そうな顔すんなって、秀次!」
「……人が多すぎる」
米屋と三輪も見るために来ていたが、こんなに人が集まるのは珍しいことで驚いていた
「まあ、ここで見ようぜ。
夏海が言うにはこのあとに兄妹でランク戦するらしいしな」
「……!」
――太刀川隊
「んじゃ、まあ、いつも通りで。
唯我は一番近いやつがフォローしろ」
「「了解!」」
「唯我もできるだけ粘れ」
「わかってますよ!」
「転送開始スタート~」
「とにかく勝つぞ!」
「「「「了解!!」」」」
『お兄ちゃん、勝ったら約束のこと――』
「わかってる。手加減無しのランク戦…だろ?」
『うん!』
「そのためにも勝たなきゃな」
「もちろん!」
――風間隊
「まずは歌川と菊地原が合流。そのあとは唯我を探せ。
向こうは誰かをフォローに回してくるだろうが、唯我は確実に落とせ。
太刀川は俺が受け持つ」
「「はい!」」
「転送開始です!」
「冷静に動け。それができれば勝てる可能性は十分にある」
「「「了解!」」」
両チームが転送された先は―――
―――市街地C!天候、暴風雨!!