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ワールドトリガー【中・短編集】

第44章 クリスマス――――太刀川慶


「…………夏海………」

珍しく夏海からキスされたから期待したのに、夢とか言われた
夏海を組み敷いてキスしようとしたら拒否られた

レポートを頑張ったってのに、ご褒美も無しかよ

『……あれ……?おかしい……夢なら私の思い通りに……わっ……』

「………夏海……俺……頑張ったのにご褒美無し……?」

布団の上から夏海を抱き締める
すると、腕のなかでもぞもぞと動き、目だけを覗かせて俺を見た

『………さっきのが………ご褒美じゃ………ダメ……?』

「………うっ……」

あまりの可愛さに許してしまいそうになるが、ここで負けてはいけない

「ダメだ。俺は夏海全部が欲しい」

『……で、でも……キスしたし……』

「足りない」

布団に手をかける
夏海が必死に握るが、お構いなしに引き剥がした

『……あっ………!』

夏海は慌てて枕に顔を埋めた
無防備に晒された首もとに吸いつく

『………ひゃっ………』

「こっち向かないならここにいっぱい俺の印つけるぞ?」

『え!?まって!……んっ!』

俺の方を向いた夏海の唇を塞ぐ
空いた唇の間から舌を捩じ込むと夏海の口から声が漏れる

「………ご褒美………くれるか……?」

上目遣いでそう言うと忽ち夏海の顔が赤く染まる

『……わ、わかった………』

恥ずかしそうに言ってから、俺にキスをしてきた
すぐに離れようとした夏海の後頭部を押さえつけて、服を脱がしにかかる



「――――――愛してる…………夏海………」

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