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ワールドトリガー【中・短編集】

第41章 生理痛―――17歳組


「……あ!辻!」

『……あ、戻ってきた。………!?』

戻ってきた陽介たちの手には毛布やらお茶やらで一杯だった

「夏海一瞬立てるか?」

ゆっくり立つと新之助が支えてくれて透と秀次が椅子に毛布を敷いて、そこに座ると、背中から掛けてくれた

「はい、これ飲め!」

無理矢理渡されたお茶は温かいというより、少し熱かったが、陽介たちの気持ちが嬉しかった

ひとつのテーブルを囲んで、皆が座り、陽介たちの手にもドリンクが握られていた

「1本多く買って正解だったな」

「俺のおかげだな」

公平がどや顔で言ったが

「出水は押し間違えただけだろ」

透につっこまれる



あー、やっぱり、こいつらといると楽しいや

『皆――――』


陽介、公平、秀次、透、新之助が私を見る


『――――ほんと大好き』


「なんだよ、急に」

「照れてんじゃねぇよ弾バカ」

「うっせぇ!槍バカ」

「朝霧、少し休んでいろ」

「目が覚めるまで俺たちがここにいるから」

『うん。ありがとう』



「俺も、夏海が好きだよ」

新之助のその一言に全員の動きが固まる

『……ふふ……ありがとね………新之助』


私はそこで目を閉じた
体が暖かいのと生理ですぐに睡魔が襲ってきて眠りに落ちた




(辻、いきなり何言ってんだよ!)
(?お前らは夏海のこと嫌いなのか?)
(いや、嫌いじゃないけど、お前が言ったら本気に聞こえるだろ!)
(本気だけど)
(何っ!?)
(皆夏海のこと狙ってるだろ?)

((((…………))))

(ぜってぇ、お前らには負けねえ!)
(弾バカは引っ込んでろ!夏海は俺がもらう!)
(いいや、お前らじゃ不安だ。夏海は俺が守る)
(もう全員不安だ。俺が一番夏海の恋人に相応しいだろ)
(………はぁ………)





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