第10章 10**
ユマ「ねー今年は誕生日どーすんの?」
ユマの一言で思い出した
そういえば今月誕生日
それが明後日と近づいている
春もすぎ夏まであともう少し
私が一番好きな季節
「特に・・・・一緒に祝う人・・・・いないし・・・・」
ユマ「え?増田くんは?」
ユマにまだ言ってなかったんだ
ユマに全てを伝えた
ユマ「・・・・好きなら、会いにいきなよ。連絡しなよ。かなり不安だし怖いと思うけど・・・・」
「んー・・・・」
ユマ「ちょ、携帯かりるよ」
「ちょ、ちょっと」
急いで携帯を取りあげたけど少し遅かった
画面には
増田貴久
急いで電話を切った
ユマ「えーなんで切るのよ」
「ちょ、勝手なことしないで!!!!」
♪~♪~♪
「わぁ」
思わずビックリして声が出た
画面には
『増田貴久』
の文字
ユマ「早く出なさい」
「う、うん」
勇気を出して画面をタッチして
耳に傾ける
「もしもし・・・・」
貴久「?どうしたの?」
久々聴く愛しい声
「いや、その、、、、、」
ユマ「声が聴きたかった(小声)」
「声が聴きたかった・・・・」
貴久「まじ?・・・・素直に嬉しいんだけど」
なんかドキドキしてきた
貴久「あのさ・・・・」
「なに?」
貴久「明日・・・・夕方から暇?会わない?」
「うん、大丈夫。」
嬉しかった
貴久に会える
貴久「あの、の会社の近くのカフェ・・・・分かる?」
「うん」
貴久「なら、そこに仕事終わったら待ってる・・・・17時にはいると思うから・・・・」
「わかった」
貴久「なら、また、明日」
「うん、また、明日・・・・」
電話を切るけど
まだ耳元には貴久の声が残ってる
ユマ「良かったじゃん・・・・仲直りしてきなよ?」
「うん、ありがとう。ちゃんと仲直りする。」
早く明日にならないかな
けど
少し
少しだけ不安
だけど
明日会える。