第10章 10**
小山「ここ、デザートも美味しいんだー♪」
「そうなんですか・・・・」
さっきの光景が頭に焼き付いて
ごはんもなかなか喉を通らない
先輩はひたすら私に話かけるけど
楽しいけど
頭の中はずっと貴久のこと
「ごはん美味しかったです!」
会社に戻る道
小山「うん、良かった」
・・・・しばらくの沈黙
ギュッ
!!!!?
小山「俺じゃだめかな?俺なら絶対のこと悲しませない」
いきなりの展開で驚いた
先輩の胸の中にただ顔を埋めることしかできなかった
「あ、あの・・・・」
先輩は私を抱きしめる力を緩め、離れた
小山「ごめん・・・・」
・・・・先輩は憧れの人
こんな優しい人と一緒にいたら幸せなんだろうな
けど
・・・・やっぱり
「ごめんなさい。」
先輩の気持ちは嬉しいけど
やっぱり貴久じゃないと
小山「いや、こっちこそごめん。」
その後ずっと会社についても謝ってくれた
私が先輩の気持ち断る立場じゃないと思うけど
今の気持ちで先輩の気持ちを受け取るのは
もっと失礼だし
最悪だと思ったから・・・・
「先輩、気にしないでくださーい♪これからも、ずっと私の先輩でいてください♪」
小山「うん。ありがとう♪」
今日はいろいろな事が起きすぎた
貴久は今何してるのかな
・・・・私のことどうでも良くなったかな
思えば思うほど悪いことしか思いつかない
けど
貴久がまだ好き
それだけは変わらない。