第8章 8**
帰り道
元カノにはふれないように
会話をずらした
できるだけさっきの話はしないように、しないように
・・・
貴久「餃子おいしかったーーー」
「市販ですけどね←←←←」
貴久「市販よりおいしかった」
「なんだそれ。笑」
貴久「ふふ」
ゆっくりとした時間がすぎる
今日は貴久と家にいって
すごくゆっくりな時間だったな
けど
・・・ゆっくりだった幸せな時間は過ぎるのが早く
そろそろ貴久が帰ると言う頃
貴久「ね、手越からの事気にしてる?」
「ん?」
貴久「そのー元カノのこと」
「・・・」
貴久「俺、隠すのとかイヤだから、聞きたいなら話すし、今日そのこと避けてたみたいだから聞きたくないなら話さないし」
「少し・・・気になる」
貴久「俺と手越は同じ高校で大学も一緒だったの、大学は学部違ったからあんまり会わなかったけど大学の頃の彼女は手越知ってたんだよね」
「大学から付き合ってたんだ。いつまで?」
貴久「っても4年前・・・3年ぐらい付き合った」
「そっか」
貴久「未練とか無いから大丈夫。自然消滅だったし。お互い忙しくなってさ。て、会う機会もないしね」
「そーなんだ」
貴久「しか見えてないから、大丈夫♡」
「ふふ♡」
チュッ
甘いキスをして別れをした
なんか本当のことを話してくれたのがスッキリした
んーでも3年も付き合うなんて長いよね
自然消滅って
別れ切れてない気も
少しスッキリできない事もあるけど
とりあえずさっきのキスで
頭がほわわんとなってる
この時はまだ
このモヤモヤが
私を困らせる要因になるなんて
思いもしなかった