第1章 1話
アルス 泉奏 男主夢小説 短編
テーマ「花吐き病」
『ゴホッ、ゴホッ、…はぁ…めんどくせー』
俺は一週間ほど前からこの調子だ。
風邪ではなく、「花吐き病」である。
花吐き病は恋をするとかかる病気らしい。
治すためには、自分が吐いた花を好きな相手に食べてもらわなくてはならないのだが…
『(よりによって好きになったのが"男"だもんなー)』
はぁ…、とため息をつき、吐いた花を自分で食べて処理しながら廊下を歩いていると
?「八尋?こんなところで何やってるんですか?」
と、今は部活などでほとんど誰もいないはずの廊下で声をかけられ、勢いよく振り向いた。
『(?!、嘘だろ…ダンス部の練習で会わないと思ってたのに…) 泉…』
泉「そんなに驚きますか?で、何やってるんですか。」
そりゃ驚くだろ。理由?そんなの…
『(好きな相手が泉だからだよっ!!)』
あーもー、どうしよう、ぬぅー…
と、あーだこーだ考える。
『(どうやってのりきる?「…八尋?」まず、あーして、「聞いてるんですか?」こーするか?いやでm)「八尋!!」はい!?!?』
泉「はぁ…何をしているのか聞いているのですが…?」
『あっ、はい。すいません。特に何もしてません歩いてました。』
泉「そうですか。」
『はいそうです。』
そろそろ離れないと…花吐き病が悪化するぞ…こんなに近くに想い人がいたら花が出やすくなってしまう。
『あっ!そっそういえば用事思い出したから俺行くわ!!じゃな!』
泉「そうなんですね。じゃあ。」
よし、これでなんとかなる!!
もう出そうで出そうで…我慢できn…っ?!
泉「とでもいうと思いましたか?」
『えっ?!なんで?!ちょっ!泉さん?!はなしましょ?!まじで!!急いでるから!!』
泉「そんなに顔色悪いのにどこに行くっていうんですか。」
『いやまじで…っ!』
あぁ…もう無理w…っ