第1章 起きたら入ってた【一期一振】
「一期さん」
「なんですかな?」
「一応聞きますけど…、どこから起きて…?」
男はフラグを感じつつも、僅かな期待を込めて聞く。
それに対して一期はにっこりと笑い、答えた。
「あっはは」
やめろ笑うな響く。
「主が頑張って抜こうとしていたところから」
つまりそれは
「まあ、初めからと言っておきましょうか」
やっぱりかぁぁぁぁあ!!
知ってた!知ってたけど!なんとなくそんな気はしてたけど!!
「まさか一人遊びを始めるとは思いませんでしたな」
「やめろぉおお!俺のライフはもう0だ!」
「ははは、ご冗談を。ここはまだまだ元気だというのに」
「あひぃ…!む、り、やめっ…あんっ」
男が喚いていれば、一期は笑いながら再び腰を動かした。
的確に前立腺をつく一期の一期さんに、男はもうなす術もない。
「も、ばかっ!むりだって!やめろ…ぁ、こらぁ」
「それこそ無理ですな。主のここが私を離してくれませんので。」
もうやだこいつ…
結局いやだいやだと言いつつも、最終的には一期に洒落込まれぐずぐずのどろどろに溶けた挙句、もっとと強請ってしまうのは男の方だというのだからどうしようもない。
その後、腰と関節の痛さに男が寝込むのは言うまでもないだろう。