第6章 おかえり
(美香視点
『はあ……今日も怒られちゃった……』
「絶対あれはあっちのクソババアの方が悪い!」
『ノア、クソババアなんて言葉使ったらダメだよ?』
「あ、ごめん……つい……」
「それにしても、あのお客さんに対しあの人数は無理があるっすよ?」
「だよなー!俺もそう思った!」
『まあ、私もテキパキと動かなきゃ……』
「急ぎ過ぎると逆に運んでるものひっくり返すぞ?」
「無理は禁物っす!」
『うん、そうだね……』
「そろそろ家に着くな」
『あの2人ちゃんとご飯作れたかな……』
「多分、大丈夫だと思うぞ?」
『どうして分かるの?』
「まあ、アイツらとはずっといたから自然に分かるからとか?」
『何それw』
「確かに、いい匂いがするっすよ?」
『本当だ……』
そう言ってドアを開けた
(ガシャ
「おかえりなさい!!」
皆がそう言った
こんな感じに出迎えられるのは幼い頃以来だ……いや、両親も忙しいからあんまり無かったかもしれない……
そして、目の前にはシーザーサラダとご飯と生姜焼きが置いてあった
私は嬉しくて泣いてしまった
「ど、どうしたんだ!?
美香」
『嬉しくて……こんなに暖かい出迎え……無かったから……』
それをきいて皆がニッコリと微笑んだ
「本当に、
美香は泣き虫ね!」
「まあ、そこが良いところでもあるけどな」
その後、私たちはご飯を食べた
それは今までに無いくらいに美味しかった