第6章 土翁と空夜のマリア
────日下部 夢
ガタン ゴトン
車掌さんが用意してくれたのはbox型の4人席。探索部隊のトマは椅子に座る事なく、扉の外で立っている。
探索部隊の人は大変やなー
これも彼らにとっての任務になるもんな・・
異常事態が起きた時にすぐに対応できるように、探索部隊は外で待つという決まりがある。
無事に汽車に乗る事ができ、ほっと肩を撫でおろしながら外を見ているとアレンの声が聞こえてきた。
「で、さっきの質問なんですけど
何でこの奇怪伝説とイノセンスが関係あるんですか?」
あたしは進行方向の窓側に座っており、その横に神田、あたしの目の前にアレンが座っている。
わざわざ目の前に居るあたしではなく、斜めに座っている神田を見ているから間違いないであろう。
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