第23章 取り戻した日常
「・・・・ッ」
汗を掻いてしまうぐらい背中がひやっとする。
仲間の事をひそひそと悪口言われるとこんなにも嫌な気持ちになるのか・・
この噂はきっと14番目のことやろな。
リンクが来たからやろか・・?噂が回るの早すぎる・・
「伯爵のスパイって噂もあるみたいだぜ・・」
な・・・・っ
とっさにその場に立ち上がりその探索部隊の方を見た。あたしが見ても気づいていないのか、ある事ないこと噂話をしている。
「ほっとけ」
「だって・・」
「噂は時期に消えンだよ。
それに・・疑われてんのは事実だ。お前がいま何か言ったところで証拠がなけりゃ、なんの解決にもならねェだろ。」
確かに・・
お蕎麦を箸でとり、まるで日常の会話をしているように普通に話す神田。
言われてみればそうだ・・
「早く食え」
「うん。」
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