第23章 取り戻した日常
────ラビ
医務室での生活にもそろそろ飽きてきたさー。
教団に帰ってきてからずっと医務室での生活。婦長がうるせぇから出歩けねぇの。
でも飯食いに行く時だけは外出おっけーなんさ。
俺は気晴らしにアレンと食堂に来た。
「それにしてもよく食うなー」
「ひらひらかられるれ!」
「そうだなー!無事帰ってこれてよかったさっ」
きっと”久々ですからね”とかそういうニュアンスの事言ってんだろな。
俺はもちろん焼肉さ!!
「んっ!!」
「あ・・リナリー、夢、ミランダー!こっちさ〜っ!」
目の前で大量に食料を摂取しているアレンが扉の方に向かって指差している。それでも食べる手を止めていない。
扉の方を見てみると、ラフな格好をした女3人組。
俺らもだけど、みんな団服ボロボロになっちまったから作り直してもらうんさ。
方舟から帰ってきて、各自治療に専念してたからかロクに喋ってない。なんだか久々な気分になりながらも手を振った。
→