第21章 帰還
「夢、オレら・・」
「あたし達は・・生きてる!!」
バンダナを直しながら立ち上がり、あたしの横へと立つラビ。綺麗に立ち並ぶ家を見ている。
"生きている"自分で言った言葉に実感が沸いた。
あたし達は生きてるんだ・・!!
「ん・・っ」
「おはようチャオジー!!」
続いて目を覚ましたチャオジーの元へとゆっくりと向かう。
あ・・馴れ馴れしく喋ってもたけどあたしチャオジーと喋るの初めてなんかも・・
なんか知ってる気になってしまった。
「おはようございます・・俺ら・・生きてるんスか?」
「生きてるで!!」
やったー!!
なんだか身体から力が漲ってくる感覚になり、思いっきり両腕を空へと上げた。
「いだだだ・・ッッ」
身体は治ってなかったみたい。
「騒ぐからさーっ
重症なんだから安静に・・するんさぁああ!!」
とか言いながら走り出すラビ。
馬鹿・・ラビも痛そうにしている。
でも・・めっちゃ嬉しそう・・ッ
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