第19章 終わらない地獄
「うるせーなーこの女。」
「ホームレスが好きそうッヒヒ!」
「イノセンス持ってへん言うとーやん!」
またイノセンスを探しにきたのだろう。
何回探したって一緒やって!!
「持ってねぇんだろ?」
「え・・?」
肩を持っている力がなくなったと思えば、ジャスデロが棚の方へ歩いている。
ガッと顎をもたれ、デビットの方へ顔が向けられる。
「泣かしてやるよ。」
「は・・!?」
いきなり視界が真っ暗になった。
足音が聞こえたからきっと戻ってきたジャスデロが手であたしの目を遮っているのだろう。
「これこれ!ついに使う時がきたねッヒヒ!」
「あぁ。盗んどいてよかったな。」
ブゥウウン
な・・っなにこの機械音・・!?
「気持ちーぜ?」
「なにッッああ!!い・・いやあ!!」
突如下半身から伝わる違和感に声が漏れる。
ブルブルと震える何かはあたしの感じるところを捉え、震え続ける。
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