第16章 江戸参戦
「おい、お前。」
「えっは、はぃい!」
「俺のファーストネームを口にするんじゃねェよ。刻むぞ。」
「あ、相変わらずこえぇさ・・」
「あははは〜っ!
ラビいっつもそれで怒られるのに全然学んでないやん!」
神田の鬼のような形相に顔面蒼白になっているラビ。何回も同じことを言われては、顔面蒼白になるラビが面白かった。
「あたしやったら大丈夫やで!
なっ?ユウくんっっ!!」
うん!きっとあたしなら大丈夫だ!
仮にも彼女だぞ!
あたしの笑顔と顔を横に傾け、最高のかわい子ぶりで言ってみた。
「てめェ、ぶった斬る!!」
「ゴメンナサイ。」
ひぇえええええ!!
鬼のような形相に、六幻を片手に取ろうとする神田さん。斬られる斬られる斬られる!!
「ん?なんだあれ・・」
「え・・?」
な・・にあれ・・?
宙に浮いている城の中心部分に黒い小さな物体が浮かんでいた。
その大きな物体はみるみるうちに膨らんでいく。
ゾクッッ
肌に感じる禍々しい黒いオーラ。
あれは・・ヤバイ。
「イノセンス発動!つちか・・」
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