第16章 江戸参戦
「おお!あん時のお嬢ちゃん!
久しぶりだな〜〜」
幾つか先にある屋根に立つティキの方を見るとこっちを向きながら手をひらひらと振っている。
ふざけんな!!!!
あんたは・・デイシャを・・!!
「おおっと時間みたいだわ。」
「あ!こら!」
チラッと空の方を見るとそのまま上空へと消えていくティキ。
・・今、こっちは負傷している人が多い。休める場所を探すのが先決か。
「消えた。もう近くにはいない。」
「うん。」
イノセンスをしまい上空を見渡してみる。
もう本当に居なさそうだ・・良かった。
「どこへ行こうが絶対ぶっ倒す!
はぁはぁはぁ・・よお大将っこんな修羅場で奇遇さね!」
「何やってンだ、お前。」
神田への攻撃を防ぎ、そのままあたしの横へと着地するラビ。イノセンスをドスッと降ろしながらもかなり息が上がっている。
「いや、なんかうちの元帥が江戸で仕事があるとかで・・そっちは?」
「似たようなもんだ。」
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