第16章 江戸参戦
────日下部夢
「マリ、キミの耳で何が聴こえる?」
ようやく江戸に着いた。長い長い船旅だった。
船着場を降りるとピリピリと何か異様な空気が流れている。この空気はなんなのだろう。
「あそこからAKUMAの膨大なノイズに混ざって、かすかにリナリー・・ラビ・・クロス部隊の声が聴こえます。」
みんな・・もうこの地で戦ってるんや・・
みんな無事なんかな!?
早くみんなのところへ行かな!!
「うん・・。行ってあげなさい。」
その言葉が聞こえたと同時に神田とマリも走り出した。きっとみんな早くみんなの元へ行かなければという想いがあったのだろう。
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