第2章 個性豊かな部員たち
私とはるだった!
「やったー!」「よかったー!」
二人でハイタッチ。
「二人は残れ、他は帰れ!女子バレー部の屋敷は高いぞー!」
「監督、屋敷は高いって、ハハ!」と笑うテンションアゲアゲの先輩。
試験に落ちた子たちが落ち込んだ様子で体育館を出た。
すると、四人の先輩が監督の横に並んだ。高木先輩が口を開く。
「今日からあんたたちは女バレの正式部員だな。改めて、キャプテンの高木くるみだ。よろしく!」
「私も改めて、副キャプテンの立花香です。よろしく~♪」
次は藍色の髪の先輩の番だ。
「福原藍果です。よろしくね。」優しく微笑んだ。やっぱりお姉さんみたい。
「さいご、あたいね!」とテンションアゲアゲ先輩。
「ブッ」とはるが小さく吹き出した。「あたいとか…」
「あたいは藤川南保!よろしくぅ!!」ニカっと笑う。
元気ハツラツだなー・・・
私も自己紹介しなきゃだね。
「羽瀬唯です。これからよろしくお願いします。」ペコっとおじぎ。
「久保田春です。よろしくお願いします。」同じくペコっとおじぎ。
すると突然、「二人ともカワイイー!!」と藤川先輩が突進してきた。