第10章 お祭り
「え?」
え?
声の先には咲本君がいた。
「なんで、お前いんの?」
「咲本…!」
「隣の人、誰?…あれ、遠野ちゃん!!」
「えっと…」
「なんで二人で来てるの!?」
「…」
高坂君が、黙った。
「~~~~~~~!!」
高坂君が私にりんご飴を渡して、
「すまねぇっす!」
そういって、走っていってしまった。
「え!?高坂!?お前どこいくんだよ!」
「帰る!」
え…!!かえっちゃうの!?
走るスピードが速くて追いつけもしない。
「…なんだ?ていうか遠野ちゃんときてたのか。…は?あいつ女子苦手なのになんでだ?」
…咲本君。
「あ、の…」
「へ?」
「咲本君に、相談したいことがあって…」
「…遠野ちゃんが喋った!」
喋りますよ!