第9章 お誘い
高坂君
「やっぱなー」
いつのまにか後ろに咲本君がいたことに私はびっくりした。
「お!遠野ちゃんもみちゃったけい?あいつさー女子苦手なんだよ」
え?
「中学んときアイツ告られたんだけど、フったんだよ。そしたら」
『なんで!?私のどこがだめ!?どうしたら付き合ってくれるの!?』
「っていわれたらしくて」
…うわぁ。
「それからアイツ女子はめんどくさいって思ってるらしいんだよ」
…じゃあ私と話すのホントは嫌なのかな…。
私は話したいって思ってるし、一緒にいたいって思ってるし。
「アイツ好きな人いねーのかなー」
そう、好きだし。
え?
好き?好きなのか…。
ってわああああああああ!!!
恋愛…感情だったのか!!
気付かなかった!!!
なんかずっと曖昧で…やばいなんか熱くなってきた。