第6章 高坂君
嬉しいなぁ…。
…せっかくの…チャンスなんだから。
思いきって聞こう。
「「あの…」」
え、なんかハモッた?
「あ…。どうぞ…」
メガネ君…何か私にいいたいことあるのかな?
「ううん。先、どうぞ」
「あ…、はい。あの」
なんだろ…。一人でお弁当食べたいから来てほしくない…
とか?
…そうだったら…やだな。
「あ、の…遠野さん…っすよね」
「え…あ、はい。そうです」
私の名前…知っててくれたの?
「なんで…知ってるの?」
「やっ…遠野さん。有名だから」
…?どういうこと?
「違ったらどうしようとか思った…。よかった」
?????え??????
とりあえずそれはおいとこう!
…ちゃんと言おう。
勇気出して。
「あの!」
「名前…なんていうんですか?」
言った…!
「あ…」