第6章 高坂君
屋上のドアを開けたら
いつものようにメガネ君がいて
彼と反対の場所に行って
そこに座って
お弁当食べて
お互い無言
…なんか暑い?
なんでだろ…。
「あの…」
え?
私はメガネ君のほうを見た。
メガネ君と目があった。
彼はすぐ目をそらしたが
「そこ…、日があたってるっすけど…大丈夫っすか」
え?あ、ほんとだ。
私が座ってる所だけ日があたってる。
「こっち、日陰っすけど」
え…
そこ、って…。
ほぼ、メガネ君の隣…。
私が気付いた時には彼も気づいていて、
「あ、あああ!!すんません!暑いかなって…」
すごい、焦ってる。
なんか、カワイイ。
「…座ってもいいですか」
「え…あ、はい」
私は、メガネ君の場所に行った。少し距離はとったけどいつもより全然近い。