第18章 悪いかよ
「遠野ちゃん…言おうとしてたよな。お前が彼氏って。…え、さっき言ってもいいかって聞いてたよな。お前ら話してたか?…こ、心が通じたのか!?」
「ちげーよ。…つーか何そわそわしてんだよ。…目、合っただけだって」
「目合って喋ってないんだろ?じゃあ通じてんじゃん!」
「キモイこと言うんじゃねぇよ」
「そんな完全に引いてる目でいうんじゃねぇ!傷つくわ!」
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授業が終わり休み時間になった。
「聞きにいこうぜ!…つーかもう誰か聞いてるよな!」
「3組いこう!」
クラスの男子が走って教室を出て行った。
「高坂、行くか?」
咲本が聞いてきた。
「…ああ」