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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第19章 蓋をした
分かってたから…気づきたくなかったのに。
ずっと気づいてないフリをしてきたのに。
「何で…」
ボールを突きながらコート走る劉を目で追う。
いつの間にか。
自分でも抑えきれないほどに気持ちは膨れ上がっていた。
気づかざるを得ないくらいにまで。
「何で…劉なんだろう…」
先の見えてるこの恋。
最初から分かってたのに、何で劉なんだろう。
私は顔を両手で覆い、ふぅ…と息を吐く。
そして、もう一度。
この気持ちに蓋をした。
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