• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第16章 挨拶を。




だけど…そんなんでうちに勝てるとでも…?

こっちには、誰が居ると思ってんだよ…!!


「な!?」

「紫原ー!!何で…」

「終わりだ」


雅子ちゃんの静かなひと言に、クスッと私も笑った。


「勝手に決めんじゃねーよ!!」

「な!?」

「黒子!?」


紫原との押し合いで、火神は一瞬にしてそのボールをパス。

その先に居たのは黒子。


「(…黒子にパス?でも確か、アイツはパスだけでシュートは撃てないはずなんじゃ…)」


なのに。

なのに、何なんだよ…そのフォームは…!?

顔の横という低い打点で構えたそのフォーム。

見たことなんて、勿論あるワケがない。

紫原も咄嗟に跳んだ。


「そんなっ…これにも追いつくのかー!?」


追いついた紫原に安心を感じ、私が一瞬肩の力を抜いたその時だった。


「!?」


放たれたボールは一瞬消え、大きな紫原を通りすぎてリングに吸い込まれた。


「なっ…」

「消えた…?ボールが…!?」


ベンチの私も雅子ちゃんも驚きを隠せない。

それはベンチの私たちだけどころか、コート上の選手はそれ以上だ。

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp