青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第12章 帰れって
その姿に、「福井ちゃん、ホントは照れてるんだな」と私はクスッと笑った。
「福井…何だったアル」
「あーゆーのを”ツンデレ”って言うんだよ」
「ツンデレ?」
隣の劉にコソッと教える。
主に福井ちゃんだけど、私も大概劉に変なこと教えてるなーとしみじみ思った。
「あーあ…ホント気疲れしたし。皆コンビニで何か奢ってよね」
はーぁ…と息をつきながら、私は言う。
「えーメンドくさー」
「そう言うなよ、アツシ」
「ワタシの分はアゴリラが払うアル」
「え?!何故じゃ?!」
「じゃー俺もー」
「は!?」
「お前らー置いてくぞーコンビニ行くんだろー?」
入学して以来、最大級の面倒事に巻き込まれたけど…こんなのも、まぁ…アリかな。
私たちは、女王様への献上物を購入するためにコンビニへ寄り道して帰った。