• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第12章 帰れって






「枝ちんってホント馬鹿だよねー」


部活を終え、帰路についていた時。

紫原は、私の頭に出来たたんこぶを見つめながら呟く。


「うっさいなぁ…誰のせいだと…」


私の頭にたんこぶが出来ているのは、部活終了直後に雅子ちゃんに思いっきり殴られたから。

理由は、今回の件を黙っていたこと。

私と同様に、アゴリラも殴られていた。


「アツシ。今回は鈴佳が悪いワケじゃないよ。俺たちに責任がある」

「そうアルよ。気づけなかったワタシたちが悪いアル」


氷室と劉は、後ろを歩く紫原に振り返りながら言っては、私の方を見て「ごめん」とも呟いた。

そう言われると、何だかこちらとしても居た堪れない。

私が素直に「そんなことないよ」「私が勝手にしたことだから」なんて言えるはずもなく。


「…ほ、ホントだよ!マジで!め、面倒だったんだからね!」

「何を慌てとるんじゃ」


うっかりどもってしまった私を、頭にたんこぶを乗せたアゴリラが訝しげに見た。

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp