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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第10章 奪われた




たかが一マネージャーの意見を素直に受け入れて、懸命に練習に励むチームメイトたち。

普通だったら、きっとマネージャーの私の意見なんか聞いてくれないのが当たり前の中で、彼らは私の力を信用してくれていた。

だからこそ、ここまで這い上がれたんだと思うし、私も注目されたんだと思う。


「だから…いつかは皆でここに載りたいなぁ…なんて」

「ははっプレッシャー半端ねーな」


このチームのマネージャーであることが誇りだった。

私を信頼し認めてくれるチームメイトに囲まれ、いつも笑ってられた。

兄がバスケをしていた影響で始めたマネージャーだったが、やってて良かった。と心から思っていた。


翌年、合気道で有名だったという双子の佐々木翔太と颯太が初心者ながらに入部した。

初心者、と言っても、彼らこそ育てがいのある選手で、それと同時に、私はこの二人の情報を隠し続けた。

うちの切り札のように。

チームは、翔太と颯太を中心としてさらに力を着けていった。

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