an unexpected happening【銀魂】
第12章 家族
最近、望美の携帯が、四六時中鳴ってやがる…今も
誰からかは、気になるが
つーか、部屋に放置してるから気になるんじゃねェか!
イライラしてると、望美が部屋に戻ってきた
望美『あっトシこれ』
そう言って、キチンと畳まれた衣類を渡される
土方「あぁ、すまねェ…
そう言えば、鳴ってたぞ」
携帯に目線を向けながら言うと
望美『うん、ありがと』
画面に目を向けて、操作している姿を見ていれば
顔を上げた時に目が合う
望美『もしかして、気になる?』
首をかしげながら、
ズバリと言い当てられて、思わず顔をを背ける
土方「んな訳ねェだろ」
開いたままの携帯を、俺の前にズイッと近付け
望美『斉藤さんだよ』
画面の、文面に目を通すと
[洗濯物ありがとうございますZ]
とだけ…
望美『斉藤さん、私と目を合っただけで寝ちゃうから、メールなら大丈夫だと思って』
まぁ、終の気持ちも解らなくもない
コイツは、男女問わず人と話すのに距離が近い
土方「そうか…」
正直ホッとしたが
何かそれは、それでムカつく…
そんな、ムッとした表情に気がついたのか
微笑みながら
望美『私が好きなのは、トシだけだよ』
真っ直ぐ言われれば、恥ずかしくて赤くなった顔を隠すように、また顔を反らしてしまう