an unexpected happening【銀魂】
第11章 過保護
目を覚ませば、そこは
真っ白な空間
音も風もない
土方「ここは…何処だ」
発した声は白に飲み込まれる
ただ広がる白色に、立ち尽くす
だが、一瞬の目を眩ますような光が
射さしたと思えば
周りの空間が一変し
ドス黒い世界が広がる
それと同時に、不安に駆り立てられる様な感覚に襲われ
雲がヘリウムの様にうねり
肉が焦げるような、鼻を射す焼けた臭い
ただただ、広がる瓦礫の山
何処からか聞こえる呻き声
辺りを見渡して見るが、全て同じ風景
見た事もない景色に目を見張る…
土方「何なんだ…」
熱された風が吹いて、たまらず目を閉じ
再び目を開けた先には…
望美…
焼け野原に立つ姿は、生気を失っているようにも感じる
悲しげな表情で、今にも崩れ落ちそうな眼差し…
そこへ、近付こうとするが
脚が思うように動かず、中々辿り着けない
思わず声を張り上げ
土方「望美‼」
そう叫ぶと、望美は此方に目を向けて
何かを言おうとしていた