第3章 もう、止まれない。
月島side
何分そうしていたのかわからないくらい、必死でめぐみを抱きしめた。
するとめぐみが、
「…け、蛍。//ダメだよ…?」
そう言うめぐみは、…涙目だ。
言葉とはうらはらに、めぐみのその表情は、まるで僕を誘ってるんじゃないかってくらいの、破壊力をもっていた。
「………なにがダメだよ。」
めぐみを振り返らせる。
「……ズルいよ。蛍は、ズルい!」
涙目で、上目遣いで睨まれる。やっぱり誘ってるんじゃないのか、、?
思わずそう言いたくなる顔だ。
「……知ってるよ。そう言う自分も、山口と付き合って、同棲までして、、『だって!…蛍はなにも、言ってくれないか』だから!、、
いま、こうしてる。/」
「……遅いよ。/10年だよ??」
「…だからなに?
………大体、僕以外の男とヤれんの…?」
めぐみが僕を好きだったことには、気がついてた。
だけど、それは昔のことで、、
いまは、山口が…好き……なのかもしれない。
「!ばっ、ばばばばっ、」
「はっ?なにそれ?」
動揺しすぎ、、
「バッカじゃないの!!////」
「…別にバカにしてないケド?」
「!!/////」
ほら、その顔、
昔から、時折見せる、真っ赤に照れたその顔は、
「…やっぱり、
他のヤツに…、取られたくない。/」
僕の全身を、刺激する。