第7章 今日からあなたの彼氏です
【日向翔陽】
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放課後、部活前に日向くんに呼ばれた。
「日向くん。どうしたの?」
「急に呼び出してごめん」
「ううん。それより話って?」
「あのっ!その…北川さん!好きです!」
「えっ!?」
「す、すみません!迷惑だったよね!忘れて!忘れていいから!」
「ち、違うの!日向くん!」
手をブンブンと顔の前で振る日向くんの腕を掴んだ。
「私も…私も日向くんが好き…です」
「えっ?」
日向くんはさっきの私と同じ表情をした。
「好き?北川さんが…お、オレを?」
顔を真っ赤にした日向くんを見て私まで恥ずかしくなってきた。
「じ、じゃあ…オレと付き合って下さい!」
「………はい」
「っしゃぁ!!」
日向くんは拳を上へ上げる。
「あっ!部活行かなきゃ!行こっ!北川さ…じゃなかった。美咲!」
「うん!」
私は日向くん……翔陽に手を引かれ体育館へと向かった。