第6章 因果
歪んでる表情をしているジンベイにコアラはそっと抱きついた
コアラ「ジンベイさん…」
ジンベイ「…怖がらなくてもいいぞコアラ、ワシは怒りをぶつけに来たわけじゃないんじゃお頭の言葉を胸に刻んでおる」
コアラ達が疑問符を浮かべていると再びジンベイが口を開いた
ジンベイ「村長さんにコアラの母親よ、ワシらはあんたらに抱いた憎しみや怒りを忘れんじゃろう、だがワシはそれらの思いを抱いても前に進む だからもう気にするな」
アーロン「ジンベイのアニキ…‼︎」
村長「本当にすまんかった…偏見だけで判断しあなた達の大切な人を奪った事を…」
コアラの母親「ごめんなさい…」
憎しみは憎しみを生み恨みは恨みを生む
それらの不の感情は必ず連鎖する
だが、それらの連鎖を止めるのは許す心と前に進む心
ここにまた憎しみと恨みを抱えながら歩みだした男がいる
大海賊の一言で陸に上がった男の心の空は曇りが消え眩しいほどの光が差し込んでいた