【禁恋・裏】 My♥Father!! ‐北山宏光‐
第2章 My♥Father!!
宏光side
「っクソ......」
『北山のこと、ずっと前から好きだったんだ......。』
『......へ?』
『っこれって何かの冗談、どっきり......ですよね?』
『こんな冗談俺は言わない、俺は本気だ......。
百合のことが好きだ。』
告白の一部始終に運悪く出会してしまった宏光は
苛立ちを覚えながらうちに向かっていた。
『っ何なんだよ......』
あの百合に限って告白を受け入けいれるとは思わない......でも、
どこかで不安になることもあるんだ......。
一回り年上の俺よりも......アイツみたいな同世代の奴といるほうが楽しい、
幸せなんかじゃないかって......たまに思う事がある......。
そもそも俺らはあんな関係になってはいけなかった......。
けど今頃......この関係を終わらせることはできない。
それは俺も百合もわかっていること......。
でもこの関係は、
いつまで続くんだろう......。
「......もう、うちの前か......」
ずっとそんなことを考えていたらあっという間にいえに着いていたようだった。
「......早いうちに飯の支度しねぇと......。」
(告白のことなんて、別に気にするほどのことじゃねぇのに......)
すげぇモヤモヤする......。