第1章 始業式
ここは星光中学校。
この学校ができて60年も建ってるのに
何故か校舎は新しい。
…きっと改造したんだろうね。
しかも生徒の人数はたったの130人。
…どんだけ少ないの。
私は重い足で学校の門をくぐった。
「また一緒だね!」
「また一年間よろしく!」
(そりゃ〜人数少なかったら同じひととなるにきまってるじゃん。)
二年生は40人だったはず…
2/1の確率で一緒になるってことか
とにかく好きな人と、いい人と一緒になりますように!
私はクラス表を見た…。
良かった〜嫌な奴はいないし好きな人とも一緒だ!
私はガッツポーズを取りながら、そのまま教室へ向かった。
(うわー。いっぱい人いるよ。)
同じクラスになれた同士が腕を組んで喜んだり、中には何故かへこんでいる奴もいる。
私は黒板を見て、自分の席がどこか確かめた。
(え!真ん中の一番前じゃん!)
席は番号順になっていたが、…寄りにもよって一番前かいな(T_T)
一番前では、女子たちが話をしていて盛り上がっていた。
(私も仲間に入れてもらおーっと!)
「おはよ〜!」
「……おはよう。」
何そのそっけない返事。
ある意味傷つくわ〜(#・∀・)
「ってか一緒のクラスやったんやね。」
「まぁーね!」
「志織また一緒やな!」
「うん!」
内心みんなうんざりしとると思うけど〜。
私は少し悲しみながら女子たちと話していた…。
キーンコーンカーンコーン
あ、なった。
担任の先生はだれやろうか…。
青美先生がいいな〜。
西高 青美先生。体育女子担当の先生。
生徒からの評価も先生からの評価も高い先生だ。
美人だからとかではなく、
生徒の心を誰よりもわかってくれるいい先生だ。
しかもかっこ良くて、頭もいい!
顔はそこそこ!
…まぁーあまり話したことないけどね。
みんながそう言ってた。