第11章 【サゲスミ】
あーあ、中学の頃は毎日充実して楽しかったよな……
ほんと、テニスばっかやってて、毎日汗かいて、大石達と笑いあって……
あの頃は女なんてぜんぜん考えらんなくて、今もそうだけど、しょっちゅう告白されたけど、今はテニスのことしか考えらんないからって断って……
それがどうよ、この変わりよう?
人間、どーやったらこう変われるってんだろね?
自分でおかしくて笑えるっての……
そーいや、オレ、いつからこんな風になったんだっけ……
高校……いや、中学を卒業する頃にはなってたか……あん時、手塚と大石にすげー怒られたもんな……
でも多分、本当はずっと前から……もうずっと……
あーもう!んなこと別にカンケーないじゃん?今はこのクソビッチで出しときゃいーんだって!
オレは今が楽しけりゃそれでいーの!
そう余計な考えを頭から追い出すと、女のナカにオレ自身をぶち込んで勢いよく突き上げる。
いーや、さっき一度イカせたし、もっとイきたきゃ勝手にイけば?
そう思ってそれからあとは、ただひたすら自分がすっきりするためだけに、無心で腰を振り続けた。