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【テニプリ】闇菊【R18】

第52章 【キクマルエイジ】ヨウジキ④




「英二くん、前にも言ったけど、うちにはお兄ちゃんとお姉ちゃんが4人いるし、おじいちゃんとおばあちゃんもいて、タイチってオウムもいて、凄く賑やかなんだよ。


きっと、英二くんが今まで知らなかった、当たり前の幸せな家庭がうちにはあるから……英二くんとも一緒に幸せになりたいから……」


私たちの5番目の子どもになってくれないか……?、そう優しい目で言ってくれるおじさんとおばさんの顔を交互に見つめると、どうしたらよいか解らなくて園長先生に視線を送った。


「良かったね、英二くん、お父さんとお母さんだよ」

「はは、先生、うちはそんな上品じゃないんです、とーちゃん、かーちゃんなんですよ」

「とーちゃん……かーちゃん……」


そうポツリと呟くと、かーちゃんがギュッと抱きしめてくれた。
その胸の中はとても優しくて暖かくて、それから爽やかないい香りがした。




こうしてオレは「菊丸英二」になった____





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